映像制作・動画制作の費用は、主に企画費・撮影費・編集費の3つの項目に分けて算出されます。

実際に映像制作を依頼する場合、どの工程や作業にどれだけの費用がかかるのかを知っておくと安心です。

ここでは、企画費・撮影費・編集費の各項目について、おおよその目安と費用の内訳をご紹介します。

映像・動画 制作費用の内訳

映像制作は大まかに分けると3つのプロセスがあり、シナリオや構成を作成するための企画費、撮影スタッフや機材を手配するための撮影費、演出や音楽を入れて映像をつなげる編集費が必要です。

これらの費用は時間単位で決まるわけではなく、使用する機材、技術者やクリエイターのスキル、CGやアニメーションの質などによって金額が大幅に変わります。

そのため、同じような内容の映像でも、使用する機材や演出の内容によって制作費は大きく異なります。

一例として、超スロー撮影が可能なハイスピードカメラを1日使用する場合の費用は10~30万円となります。また、映像用CG制作は1点で数万~数十万、アニメーションは1分程度で30~40万の制作費が必要です。

これらの費用は、映像の構成やクオリティによって大きな幅が生じるため、10分の映像よりも1分の映像の方が高くなる場合もあります。

映像・動画の制作費は、最終的な映像のイメージと、費用の兼ね合いを検討した上で決める必要があります。

企画費

映像のクオリティを上げるためには、しっかりした企画や構成を作るプロデューサーと、実際に映像に落とし込むディレクターの役割が大きく、事前の企画や構成作り、調整に多くの時間をかける必要があります。

企画構成費 お客様との打ち合わせやヒアリングを基に、映像企画を作成し、具体的な構成やシナリオ、台本を作成する費用です。
プロデュース費 プロデューサーは映像制作全体を統括する総責任者で、工程全体の管理やクオリティ管理を行います。プロデュース費はそのための費用です。プロデューサーはシナリオを作成して具体的な映像の内容、構成、演出、時間を決定し、モデルや役者、ナレーターを手配します。
ディレクション費 映像の構成や演出に携わるディレクターは、いわば映画監督にあたり、制作現場を仕切る重要な役割を果たします。ディレクション費はそのための費用です。ディレクターはプロデューサーと打ち合わせの上で撮影の日程や場所を決めて、機材やスタッフを手配し、制作スケジュールに基づいて撮影を進めていきます。

撮影費

撮影現場はカメラマン・照明・音声・アシスタントなど、様々なスタッフによって運営されています。使用する機材も様々で、撮影のためにスタジオやセットを構築したり、空撮用のドローンを飛ばすこともあります。

撮影費 撮影スタッフの人件費です。カメラマン、照明、音声、機材オペレーター、アシスタントなどが含まれ、撮影の日程や構成、内容によって必要なスタッフの数が異なります。
機材費 撮影に必要なカメラや照明、音声機器を手配する費用です。カメラはハンディタイプから映画用のシネマカメラまで、撮影用途に応じた様々な機材があり、費用もそれぞれ異なります。また、映像構成によっては空撮用のドローンや、カメラクレーンなどを用意することもあります。
モデル俳優出演料 映像・動画に出演するモデルや俳優の出演料です。映像の構成や内容だけでなく、出演人数や拘束時間に応じて料金は変動します。ウェディングやファッションなどのジャンルでは、ヘアメイクやスタイリスト、衣装代などが必要な場合もあります。
スタジオ利用料 室内撮影に用いるスタジオの費用です。撮影内容によってはスタジオではなく、施設や建物を借りることもあります。また、撮影用のセットを作成するための費用や、小道具や美術品などを追加する場合もあります。
車両費・交通費 撮影機材を運ぶ車両の費用です。スタッフの人数や機材、セットなどにより、マイクロバスやトラックを使用する場合もあります。運搬撮影現場が遠方の場合は、高速料金や新幹線、飛行機の料金、宿泊の費用がかかります。

編集費

撮影した素材の中から魅せるシーンを選び出し、演出や効果、音楽、テロップ等を加えて映像作品に仕上げる大事な工程です。当初のイメージを実際に映像として形にするためには、編集者のセンスと技術が必要です。

編集費 映像編集に携わるスタッフの人件費です。映像をつなげて音楽やテロップを挿入し、演出や効果を加えて映像を仕上げていきます。同じ素材でも編集スタッフの技術やセンスによって、仕上がりは大きく異なります。また、映像に用いる効果や演出方法によっては編集に時間がかかるため、その分の費用も必要です。
素材費 外部から購入した映像や画像・音楽・CG・イラストなどの費用です。一本の映像を全て自前の素材だけで構成するのは難しいので、音楽や画像は著作権フリーのものを使用したり、有料素材を使うことがよくあります。
ナレーション費 音声やナレーションの費用です。ナレーターの経験や実績によって金額は変動し、有名声優が出演した場合は一本数十万円の出演料が必要になります。
メディア作成費 完成した映像を用途に応じてDVDやmp4などの映像形式に変換し、配布用のメディアを作成します。メディア表面の印刷やケースの作成、枚数が大量の場合は、メディア複製業者に依頼することもあります。
アップロード費 Youtubeへのアップロードや、Facebook、Twitter、Instagramなどソーシャル向け動画のアップロード、説明文(ディスクリプション)を作成するための費用です。